2011年7月5日火曜日

田舎に泊まってきました

ザンビアはただいま4連休中。


今回の休みは、遠くへは行かずコッパーベルト州内で過ごすことに。
もともとこっちに来たときに電気も水道もない茅葺きの屋根でできたお家に泊まってみたいと思っていたのですが、なかなか機会がなくて今までできず。今回の休みにそれを実行しました。


私の住んでいる町キトウェから車で30分も出て、メインロードから外れて歩いていけば、そう言った家はすぐに見つかります。
ということで、適当にその辺に行ってみよう!そんで、めぼしい家を見つけて「1泊させて下さい」とお願いしよう!計画をしていましたが、ザンビア人の友達に大反対され、結局その友達のおばさんが住んでいるというマンサンサというところを紹介されました。
マンサンサというのはキトウェと隣町ンドラの間にある村らしく、ンドラ行きのバスを途中で降りて、左にまっすぐ歩いていってBana Mwilaという人を訪ねなさいと教えてもらいました。どっちにしてもBana Mwilaさん的には突然の訪問になるわけですが(携帯も持っていないので連絡の手段がなく)私的には少なくともいちお信頼の置ける人を紹介してもらい、安心しながら冒険気分満々。


当日は一人でBana Mwilaさんを探し歩こうと思っていましたが、その友達がBana Mwilaさんの孫にあたる子と一緒に行くようにと当日の朝、孫のKapesa君(12才)を連れてきました。
一人で探し歩くのも楽しみの一つだったので、なんかちょっと冒険気分が半減させられましたが・・・・・いや、一緒に行って良かった。というか連れて行ってもらってよかった。。。メインロードからめっちゃ遠いし、全部景色一緒だし、一人だったら辿り着く前に疲れきっていたことでしょう。何回か来たことのあるKapesa君も迷ってたしね。


なんだかんだで辿り着いたBana Mwilaさんの家は、おばあちゃん(Bana Mwila)とおじいちゃん(Bashi Mwila)と孫(Captain)の3人住まい。おばあちゃんはンドラに行っていて会えず。孫のCaptain君と案内役のKapesa君は実の兄弟。お母さんが亡くなって別々に引き取られたそうです。兄弟の再会も私のおかげ(?)で果たせた訳だし、ま、連れてきてもらって良かった良かった。


昼過ぎに着いたので、少し話してごはんを頂きました。
シマとビレッジチキン。シマはローラーミールという、米で例えるならば玄米にあたるもの。町暮らしのザンビア人はブレックファーストという白米にあたるシマをよく食べます。
そして、町で食べるシマの付け合わせは基本的に油と塩で味つけがされていますが、ここでは油も塩も高いので、材料そのままの味。ビレッジチキン焼きを頂きました。
結局1泊2日中、ここで食べたのはビレッジチキン焼きとビレッジチキン焼きの残りものの水炊きとローラーミールのシマのみだったなぁ。
ですが、たいへんありがたく頂きました。薪で作ったシマは薪の香りもあって、おいしかった。
しかも、村の人は朝食8時頃と夕食17時頃の2食。昼にお腹がすいたら、畑からキャッサバやスイートポテトを掘ってきて生でバリバリと食べます。
ま、でも夜は今の時期なら19時にもなれば真っ暗になり何もすることがないので、1日のうち12時間くらいは寝ていました。
食べる、寝る。そして、その他にしていたことと言えば、歩く。
歩くというのは、お隣の家も見えないくらいそれぞれの家が点々としているので、誰かに何かを持って行く、あるいは貰いに行くのにもとにかく歩く。コミュニティースクールや教会のある地域まで歩いて30分、車がひろえるメインロードまで歩いて1時間はかかります。そして歩いている途中に会う人とは、立ち止まって挨拶をする。
今回の滞在を通して感じたことは、村の生活は、寝る・食べる・歩くの3つで成り立っているということ!


お世話になったBashi Mwilaさんは、本当にいい人で、突然の訪問にも関わらず大変良くしてもらいました。以前は町で働いていたこともあったそうですが(だから英語も喋れます)、リタイアしてからマンサンサでファームを始めたそうです。本当に本当に孫のようによく世話をしてくれました。
近所の人たちも会うたびに丁寧に挨拶をしてくれ、来てくれて嬉しいとか会えて嬉しいとかとても歓迎してくれました。「もうBashi Mwilaさんの孫なんだから、いつでも訪問してきなさい」と行ってくれたり。


実は今回この冒険をしようと思ったのは、ザンビア人(特にキトウェの人)の良いところに触れたいと思ったからというのが一つの動機です。
キトウェの町で活動していると、本当にイヤなことがたくさんあります。ザンビア人からイヤなことをたくさんされたり、言われたり、一緒に働いていてやる気を失わされることがたくさんあります。最近、キトウェは特にひどいので。。。
自分と関わるザンビア人たちと向き合うためにも、ちょっと違う人とも触れてみようと出かけました。


本当に行って良かったです。良い経験ができました。本当におじいちゃんに感謝です。
また帰る前に行けたらいいな。今度は油を持って行こ。


ところが、キトウェの良いところに触れようと出かけ、行って分かったことですが、マンサンサはキトウェではなく隣町のルアンシャというディストリクトに所属するそうです。おじいちゃんはキトウェの人ではなかった。。。
でも・・・
ありがとうございました。


あんまり撮ってないけど、写真をUP。
家の周りは畑以外に何もない。夜の星空はきれいだった。

ローラーミールのシマとビレッジチキン

村の社交場(酒場)でチブク(ザンビアンビール)をご馳走になる。

薪でシマを作るKapesa君。
夜はこの火を囲んで、おじいちゃんの話を聞きながら体を温めました。

家をバックにおじいちゃんと孫2人と犬と私。帰る前に一枚。
おじいちゃんはカメラ目線禁止(伝統的に?宗教的に?)

2 件のコメント:

  1. いや~、楽しそう。
    いかにもちえちゃんらしい休みの過ごし方だね。
    私もやってみたいけど、こちらでも身近な人の猛反対に遭うに違いない…

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  2. 私らしいといってくれてありがとう。
    そうなんだよね、こういうのがやりたいんだよね。
    この冒険的感覚を活動の中にも取り入れたいけど、
    仕事と一緒でそういうんはなかなかうまくいかないんだよね。
    でも、楽しかった。また、違うところにも行ってしまおうかな。ちょっと暖かくなってきたら。

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