2011年3月5日土曜日

Drug Abuse Workshop For Street Kids

この3月はストリートチルドレンを対象としたドラッグのワークショップに取り組みます。

もともとキトウェに来た段階で、何かストリートチルドレンに対しての活動ができたらなと思っていました。
1年間いろいろ見てきて、今回ドラッグに関するワークショップをしようと決めました。

私の配属先でストリートチルドレンを対象に何かをするのはいろんな意味で難しい(参照:Garneton)のですが、
ストリートにいる彼らをカウンセリングして家に返すことは私の配属先ではできなくても、最低限ドラッグを使わせないようにしたいなという想いから。

何と言ったらいいのか…HIV/AIDS対策のチェンジニードル(注射針交換)の考え方と一緒です。

チェンジニードルとは…
HIV感染率を下げるために、ドラッグ常用者の感染ルートの一つである注射針の交換を啓発すること。
ここで、注射針交換以前にドラッグの使用をやめさせればいいという話になってくるのですが、
ドラッグ常用者にドラッグの使用をすぐにやめさせるのはなかなか難しいので、
まずは最低限HIVに感染しないように注射針の交換を教えようという方法。

それと同様に、ストリートチルドレンをストリートから家や施設に連れ戻せばいいのですが、すぐにまたストリートに戻ってくるので、最低限違法で悪影響のあるドラッグの使用をやめさせたい。
そして今のところ私の配属先ではそれができることだなと思います。
(何か大義名分をこじつけてるみたいだけど)

それより何より、この1年間、ドラッグを使っているときの彼らと使っていないときの彼らとか、
新しくストリートに来た子がだんだんとドラッグを使って悪くなっていくのを目にしているから。

彼らは、BostickとかStickerと呼ばれるシンナー系のドラッグを吸っています。
寒さを防ぐため、イヤなことを忘れるため。
シンナーなので、吸っているときと吸っていないときの彼らの行動が明らかに違います。
彼らがそれを吸っているときは、私に対してもかなり積極的な態度に出るし、目も違います。
普段はいい子達なのに。

このプログラムの企画をユースメンバーに見せたら、手伝ってくれる子もいるので形になりそうです。
また、Drug Enforcement Commission (DEC) という政府系の組織もワークショップを手伝ってくれることになりました。
YMCAのスタッフも1人手伝ってくれています。

今日は、DECを除いたメンバーでワークショップ前の調査をしました。
タウンにでてストリートチルドレンたちにドラッグに関する話を聞き出しました。
私一人では、もちろんベンバ語もわからないし、調査内容とか彼らからの話の聞き出し方といった点でも、ユースにかなり助けられました。

プログラムが彼ら(YMCAメンバー)によって形になっていくのが、
私の2年目のやり方の目標でもあるんで、いい形に進んでいる気がします。

今日の調査からも、やっぱりドラッグ(Sticker)に関する正しい知識をストリートチルドレンは持っていないことが分かったので、正しい知識の付与からスタートしたいな。
まずは第一回目のワークショップで様子を見て、改善しながら進めて行こうと思います。

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